ルッツ・ジャンプ

【ルッツ・ジャンプの得点表】

回転数 略称 基準 回転不足
1回転 1Lz 0.6 0.5
2回転 2Lz 2.1 1.5
3回転 3Lz 6.0 4.2
4回転 4Lz 13.6 9.5

 ルッツ・ジャンプは、アクセルの次に難易度の高い技です。アクセルは他のジャンプよりも回転数が0.5回転多いため、難易度が高いのですが、ルッツは他のジャンプと同様、トリプル・ルッツならちょうど3回転となり、回転数による差はありません。

 それではなぜルッツが難しいかというと、踏み切る姿勢から回転に移るまでの体の変化に、無理があるジャンプだからです。

 ルッツ以外のジャンプは、踏み切る直前のカーブと同じ方向に回転をします。助走の力をジャンプに伝えやすい回転の仕方です。

 しかしルッツは、踏み切り直前に描くカーブとは逆の方向に回転をします。これをフィギュアスケートでは、カウンター方向に回転すると表現します。自然の力に逆らった方向に回転するため、回転数は同じでも、難易度が増してくるのです。

 ルッツは、実際に跳ぶのはかなり難しいのですが、特徴的な姿勢のため見分けるのは比較的簡単です。

 まずリンクの中央付近から、後ろ向きに左足のアウト・エッジで滑走してきます。ルッツ・ジャンプはトゥを付くジャンプのため、トゥを付く右足を後ろに下げて踏み切りの体勢を作っていきます。

 ジャンプする瞬間、右足のトゥを氷面に付くと同時に、左足も踏み切ります。踏み切るまでは時計周りのカーブを描いてきますが、ジャンプの回転は反時計周りの方向に向かって行います。逆方向(カウンター方向)に回転しています。

 逆方向(カウンター方向)に回転するためには姿勢をより正しく整える必要があるため、他のジャンプに比べて助走をかなり多く取るのが特徴です。

 助走の状態が長く続き(といっても1-2秒くらいですが)、その後の動作は速く行われます。また、助走が長いため、着地点はリンクの端になること が多いです。

 女子においては、トリプル・ルッツが現在のところ最高難度の技といっていいと思います。もちろんトリプル・アクセルの方が難しいのですが、 現役でトリプル・アクセルを跳べるのは浅田真央選手を含むごくわずかの選手で、その人達ですら、確実に決めるのは難しいジャンプです。

 男子の場合、比較的簡単にこなしてきます。現役では金博洋選手、ネイサン・チェン選手が4回転ルッツを成功させ、試合でもほぼ毎回取り入れるようになってきています。

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