ジャンプの難易度

 プログラム中でジャンプとして認められるのは、アクセル、ルッツ、フリップ、ループ、サルコウ、トゥループの6種類です。これらは同じ回転数でも難易度が大きく異なります。

 たとえば、トリプル・トゥループとトリプル・アクセルは基準点が倍ほども違います。

 アクセルは、他の5種類のジャンプに比べ0.5回転分回転数が多いため、難易度に大きく差が出ています。

 アクセルを除く5種類のトリプル・ジャンプは同じ回転数にもかかわらず点が異なり、ジャンプの種類によって難易度があるということがわかります。

 なぜ難易度が違うのか、ということは、「実質的な回転数」ということを考えると大体当てはまります。

 アニメーションをスローで再生すると分かるのですが、トゥループやサルコウの場合、踏み切った瞬間にすでに半回転ほど回っています。

 この場合、あと2.5回転程度すれば3回転を回れることになり、3回転ジャンプといえど、実質的な難易度は低くなるのです。

 ループにおいてはトゥループやサルコウほどではありませんが、踏み切った瞬間には若干回転方向に向かっており、実質2.5回転より少し多いくらいではないかと思います。

 フリップとルッツにおいては、踏み切る前の体の向きが回転方向と反対になっているため、その分余計に回転しないといけません。

 トリプル・フリップでは、実質3回転弱くらいの回転数と見てよいでしょう。

 ルッツでは、助走で描いてきたカーブもジャンプの回転方向に反しているため、さらに実質的な回転数が増えることになり、トリプル・ルッツにおいては、額面通りほぼ3回転と見てよいでしょう。

 最後にアクセルは、トゥループ/サルコウと同様、跳んだ瞬間に半回転ほど回っており、実質的な回転数は3.0回転程度となります。

名称 基準点 定義上の回転数 実質的な回転数※
トリプル・トゥループ 4.3 3.0 2.5
トリプルサルコウ 4.4 3.0 2.5
トリプルループ 5.1 3.0 2.5強
トリプルフリップ 5.3 3.0 3.0弱
トリプルルッツ 6.0 3.0 3.0
トリプル・アクセル 8.5 3.5 3.0

※著者の個人的な感覚値です。ご了承ください。

 トリプル・トゥループとトリプル・サルコウは、同じ実質的な回転数ながら、評価では、若干難易度の差がつけられています。

 これは、トゥをつくことによって得られる推進力が、トゥループの難易度を下げていると考えているからではないかと思います。

 以上のようにして、難易度は点数に変換し標準化されて表現されていますが、実際には選手個人による得手不得手が与える影響も大きいです。

 エッジ・ジャンプは得意だけどトゥ・ジャンプは苦手といったケース(あるいはその逆)がよく見られます。

 他には、得意なジャンプが不得意なジャンプの回転数を超える(4回転トゥループは得意だがトリプル・アクセルは苦手、など)ケースもよく見られます。

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