回転と着地はすべてのジャンプにおいて全く同じです。回転については何も言うことはないですね(体操で言うところのひねりです)。着氷はすべて後ろ向き(正確には、後ろ向きのアウトエッジ)になります。なぜなら、すべてのスポーツにおいてそうだと思いますが、ジャンプしたあと着氷はつま先を一番最初に地面に付きます。ただ、フィギュアスケートの場合には、つま先に「トゥ(toe)」と呼ばれる出っ張りがあって、これによってジャンプの踏み切りや着氷をスムーズに行うことができるようになっています。なので着氷のときはまずトゥを付き、それから滑走するため、前向きに着氷するとトゥでひっかかって転倒してしまいます。だから着氷後、後ろにしか進むことができないのです。
助走は本来ジャンプの種類には関係がありませんが、スピードをつけるためや、正しく踏み切るための体勢づくりに必要となります。
ではジャンプの種類によって、踏み切りがどのように違うのかというと、踏み切る足のエッジの倒しかたと、さらにもう片方の足でトゥを付くかどうか、あともう少し細かいことを書くと、踏み切った後に時計回り・反時計回りのどちらに回転するか、によって決まります。
まずエッジの違いについてですが、フィギュアスケートの靴にはスキーやスノーボードと同様にエッジが左右にあり、常にこのエッジのどちらかのみに乗って滑走しています。自分の体の外側に乗っているときはアウトエッジ、内側に乗っているときはインエッジと言います。
エッジの種類はアウト/インだけではなく、左足/右足の違いと、さらに前向きに進んでいるか、それとも後ろ向きに進んでいるかの違いもあ るので、合計2×2×2=8種類のエッジの状態があることになります。例えば左足のアウトエッジで前向きに滑っているときは、左フォアアウトサイド (LFO:Left-Forward-Outside-Edge)などと呼びます。右足インエッジ後ろ向きなら右バックインサイド(RBI:Right- Backward-Inside-Edge)となります。
ジャンプは、踏み切る瞬間に氷面に付いている方の足のエッジの状態で種類が分かれます。なぜこんなことで種類を分けるのかというと、 エッジの状態によって難易度が変わるからです。エッジが変わると、その状態を維持するための姿勢や重心が変化するのですが、そこに難易度が生じるのです。 難易度の高いジャンプを跳べば、当然点数にも影響してくることになります。
さらにジャンプの種類を分けるのが、トゥを付くか付かないかという点です。踏み切りは必ず片足で行いますが、その瞬間にもう片方の足でトゥを着いて跳ぶ跳びかたがあります。トゥを付くジャンプをトゥ・ジャンプと呼び、トゥを付かないジャンプをエッジ・ジャンプと呼びます。これによっても 難易度は変わってきます。
最後に、踏み切った後に時計回り・反時計回りのどちらに回転するかでも、難易度が変わってきます。フィギュアスケートは右回りの選手と左回りの選手がいるため、これを踏まえた表現方法として「スリー」方向への回転と、「カウンター」方向への回転と呼び分けます。これによっても難易度が変わります。
以上の組み合わせをいろいろ変えることによって、様々な種類のジャンプを生み出すことができます。「フィギュアスケートガイド」では主に、採点対象になっている6種類のジャンプを紹介します。
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